インストール
FreeGroup2 をエックスサーバーなどのレンタルサーバー、または自前の Linux/Windows サーバーへ導入する手順を説明します。Python と Django の基本的な知識を前提とします。
必要な環境
| 項目 | バージョン・条件 |
|---|---|
| OS | Linux(推奨)/ Windows 10 以降 / macOS |
| Python | 3.13 以上(3.13.13 で動作確認済み) |
| Django | 6.0.2(requirements.txt で固定) |
| データベース | SQLite(既定)/ MySQL 8.0 / PostgreSQL 14 以上 |
| Web サーバー | Apache + mod_wsgi、または Nginx + Gunicorn |
| その他 | Git、pip、virtualenv(または venv) |
| 外部 API | Anthropic Claude API キー(OCR 用に必須) |
OpenCV は opencv-python-headless を使うため、GUI ライブラリ(X11 等)は不要です。
1. ソースコードを取得する
cd /home/youraccount/yourdomain/
git clone https://github.com/IwataYoshifumi/freegroup2.git
cd freegroup2
エックスサーバーの場合は、~/yourdomain.com/public_html の外に配置し、public_html には WSGI ファイルだけを置く構成を推奨します。
2. Python 仮想環境を作る
python3 -m venv .venv
source .venv/bin/activate
Windows の場合は python -m venv .venv のあと、.venv\Scripts\activate を実行します。
3. 依存パッケージのインストール
pip install --upgrade pip
pip install -r requirements.txt
インストールされる主なパッケージ:
Django==6.0.2django-crispy-forms/crispy-bootstrap5(フォーム表示)Pillow(画像処理)opencv-python-headless(名刺領域検出)anthropic(Claude API クライアント)python-dotenv(環境変数読み込み)django-auth-ldap(LDAP 認証、任意)
4. 環境変数(.env)の設定
プロジェクトルートに .env ファイルを作成し、.env.example を参考に値を埋めます。
DJANGO_SECRET_KEY=ランダムな長い文字列
DEBUG=False
ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-...(Anthropic の API キー)
OCR_BACKEND=claude_sonnet_4_6
CARD_DETECTOR_BACKEND=opencv
AUTH_BACKEND=local
DJANGO_SECRET_KEYは本番環境では必ず推測困難なランダム文字列に変更してください。DEBUGは本番では必ずFalseにしてください(True のままだと内部情報が漏えいする恐れがあります)。ANTHROPIC_API_KEYは console.anthropic.com で取得します。OCR の課金はこの API キーに対して発生します。
LDAP 認証を使う場合は、AUTH_BACKEND を ldap または both にして、LDAP_SERVER_URI 以下の項目も設定します。詳細は ユーザー管理 を参照してください。
5. データベースの初期化
python manage.py migrate
python manage.py createsuperuser
createsuperuser で対話的に管理者ユーザーを作成します。ここで作成したユーザーが初回ログイン用の管理者になります。
6. 静的ファイルの収集
本番運用では collectstatic で静的ファイルを 1 か所に集めます。
python manage.py collectstatic --noinput
7. 動作確認
開発用サーバーで起動してみます。
python manage.py runserver 0.0.0.0:8000
ブラウザで http://サーバーのIP:8000/ にアクセスし、ログイン画面が表示されれば成功です。
8. 本番運用の設定
開発用サーバー(runserver)は本番では使わないでください。Apache + mod_wsgi、もしくは Nginx + Gunicorn を使います。
エックスサーバーでの参考構成:
~/yourdomain.com/freegroup2/ ← プロジェクト本体
~/yourdomain.com/public_html/ ← .htaccess と WSGI のみ
config/wsgi.py を WSGI エントリポイントに指定し、.htaccess で Python アプリケーションとして公開します。エックスサーバーは Python のバージョンが古い場合があるため、SSH でログインして自分の .venv の Python を使う構成が無難です。
初期設定(管理画面でやっておくこと)
ログイン後、Django 管理画面(/admin/)から以下を設定しておきます。
- Role(役割)の作成:
admin(管理者)、sales(営業)、viewer(閲覧者)など - Group(グループ)の作成:部署横断で共有するグループ
- Department(部署)の作成:所属する部署のツリー構造
- ユーザーへの Role / Group / Department の割り当て
これで名刺取り込みを始められる状態になります。次は 名刺の取り込み に進んでください。